【2015 J1リーグ 1st 第7節】歴史に名を刻んだ男

森保監督が就任した2012年に新潟から移籍してきた彼は、広島2連覇の影の立役者だ。両足を巧みに使い最終ラインから前線へ供給する鋭いパスは、ペトロヴィッチの3バックを継承した森保サンフレッチェのサッカーに一つのアクセントをもたらした。また、持ち前の明るいキャラクターで直ぐにチームに馴染み、今やムードメーカーとしても不可欠な存在となっている。

個人的には本職の守備面における、対人の弱さ、足の遅さ、年1~2回のやらかしが改善されたら…なんて思っていたのだが、2014年のシーズン後半からの彼は守備面においても圧倒的な存在感を示し始める。これは最終ラインの3人が不動のメンバーとして継続的に連携を高められていることが大きな要因だとも思っているが、対人面については自身の欠点を補うかのような身のこなしでフィジカルの強い相手にも好きに仕事をさせておらず、スピードの速い相手に対してもスウィーパーに徹することで味方の選手をカバーし的確に攻撃の芽を摘んでいる。足元の上手さに至っては、もはやチーム1、2であり、簡単にボールを失うような気配は全くない。最近ではドリブルで2~3人をぶち抜いて前線まで持ち上がるシーンもよく見られ、DF陣の中で一番の活躍をしていると言っても過言ではないと思う。事実、スタメンを全員入れ替えて挑んだ先日のナビスコカップのアウェイ松本戦では1点差に迫られた後半13分にピッチに立つと、代表経験者の名に相応しい圧倒的な存在感を見せつけてゲームをコントロールし、勝利に貢献してみせた。

そして前節のFC東京戦の出場により、J1リーグ通算250試合出場を達成して迎えた今節。スカパーの中継では、寿人の3月の月間ベストゴールが流れていたために映像では確認できなかったが、試合前に行われた花束贈呈のプレゼンターは彼の奥様だったとか。昨年後半からの絶好調の要因はプライベートの充実にあるのかもね。そんな彼が、J1リーグ戦の通算1000ゴール目の得点者としてクラブの歴史に名を刻んだ。(試合結果:サンフレッチェ広島 2-0 清水エスパルス、得点者:千葉和彦、野津田岳人)

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