サッカーではクラブの戦術が成熟してくると出場選手の平均年齢も高くなってくる。これは毎年のように主力が移籍しているサンフレッチェも例外ではない。そんな時に求められるのが「若手の台頭」である。この言葉はサッカー解説者などがよく使い、20歳前後の選手が1~2試合続けて良いパフォーマンスを見せると「こういった若手の台頭が必要ですね」などとコメントしたりする。
しかしながらプロの世界。直近の試合で活躍した選手については対戦相手も当然研究してくるので、実際に継続して高いパフォーマンスで活躍し続けるというのは難しい。高校サッカー選手権の得点王やユース大会MVPに輝くような選手も例外ではない。並の選手で終わってしまうのか、世界で戦える選手になるのかは本人が残す結果次第である。
そんな若武者二人が仙台戦でも躍動し、リーグ戦としては4連勝。他クラブから見れば羨ましい逸材だとは思うが、まだサブ組の彼ら。戦術理解の高いベテラン勢を上回る結果を残し続けることで「若手の台頭」を果たして欲しい。(試合結果:サンフレッチェ広島 2-0 ベガルタ仙台、得点者:野津田岳人、浅野拓磨)